506年間の技術革新

506年間のサムネ その他

こんにちは、ちばっしーです。

今日は先日の「無駄をなくして再分配する」の補足をしようと思います。
重要なテーマだと思うので。

無駄をなくすだけで出来る

結論としては、無駄をなくすだけで出来ると思います。

なにが出来るのかって?

ネットを見れば、沢山の人達の苦しむ声であふれていますよね?
ひきこもりの方、障害をお持ちの方、毒親などの不公平に苦しむ方、
低賃金で過酷な労働をしている方、職を失った方・・・。
毎年沢山の人が自殺し、孤独死もさらに増えると危惧されています。

解決する為には、何が必要でしょうか?

技術革新?
立派な支援者?
新しい福祉サービス?


いいえ、本当は無駄をなくすだけで出来ると思います。

誰もが衣食住に困ることなく、
過酷な長時間労働をしなくても、人間らしく生活していける社会が。


それで全てが解決する訳ではないとしても・・・。

506年間の技術革新

トマス・モアの「ユートピア」という著作がありますね。

ユートピア(英: utopia, 英語発音: [juːˈtoʊpiə] ユートウピア)は、イギリスの思想家トマス・モアが1516年にラテン語で出版した著作『ユートピア』に登場する架空の国家の名前。「理想郷」(和製漢語)、「無何有郷」(無何有之郷とも、『荘子』逍遙遊篇より)とも呼ばれる。現実には決して存在しない理想的な社会として描かれ、その意図は現実の社会と対峙させることによって、現実への批判をおこなうことであった。

ウィキペディア(Wikipedia)

必要なものがあるときには共同の倉庫のものを使う。人々は勤労の義務を有し、日頃は農業にいそしみ(労働時間は6時間)、空いた時間に芸術や科学研究をおこなうとしている。

ウィキペディア(Wikipedia)

このユートピアでは、6時間労働を理想としていたようです。
そして、空いた時間に芸術や研究などを楽しむと。

1516年の著作ということは、それから506年経ちますね。
人類は、理想に近づくことが出来たのでしょうか?



ところが現代では、フルタイム労働にがっつりサービス残業がついて、
搾取があり、パワハラがあり、過労死もあり、
そうかと思えば、逆に仕事がなくて困っている方もいて、
ユートピアどころか地獄絵図のようになっていますね。

未だにユートピアは実現不可能なのでしょうか?
ユートピアからの、506年間の技術革新は無意味だったのでしょうか?


そんなことはないと思います。
確実に、そして飛躍的に、技術は進歩しました。

それは人類の創意工夫の結晶で、尊いものだったと思います。

何を手放し、何をシェアするか

衣服ロス、食品ロス、空き家問題からも分かるように、
本当は衣食住もあふれています。


私達は、ここで何を手放し、何をシェアするか、
考えなければいけないと思います。


例えば教育も、
昔なら、学校で授業をするという形式しかなかったと思います。

ネットが発達した現代では、
授業を録画して動画をシェアしたり、ネットで質疑応答をすることも可能です。

公教育はもちろん、職業訓練の研修等もネットでシェアすることで、
指導者や設備のコストを大幅に削減できます。

そうすれば、その財源を他に回すことができます。

それをやられると困るという人もいるかと思いますが、
時代は変化していきます。


いつまでも昔のやり方にしがみつくのではなく、
一気には無理でも、少しずつでも、
切り替えていくことが必要ではないでしょうか?

手放すべきものは手放し、
シェアすべきものはシェアして、
必要なら法改正や新しい仕組みの構築など、
時代の変化に適応していく努力も大切だと思います。

既得権益を手放すことが出来ない人達

これとは似て非なる問題として、
単に、既得権益を手放すことが出来ない人達がいます。


特に、税金や寄付金を当たり前のように貰いながら楽をしたり、威張ったり、
そういうことに味を占めてしまった人は、もう二度と戻ってくることが出来ません。


本当にやらなければいけないことからは目を背け、
いつまでも、既得権益にしがみつこうとするはずです。

苦しむ人がいるのは、奪う人がいるから

トマス・モアの時代も、その前の時代も、
沢山の苦労があったと思いますが、
それでも人々には、子育てするぐらいの余力はありました。
そうでなければ滅びていたはずです。

一方、格段に技術が進歩したはずの現代、
どんどん人口が減少していく日本。


なぜ、これほど苦しむ人達が多いのか?


それは、506年間の技術革新以上に、誰かが奪っているからですよ。


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