あえて一石を投じる

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実は、このサイトを始めた理由は、
「ひきこもり支援のありかたに、一石を投じたかったから」
というのが半分ぐらいあります。

なかなか言いづらいことではありますし、
言えば批判されたり、攻撃されるかもしれませんが、
そういうことも含めて、業界の闇みたいなものも見てきました。

今日は、個人的に思うひきこもり支援の問題点について考えてみます。
あえて一石を投じてみます。

2つの優先順位

私は、支援には「2つの優先順位」があると考えています。

自分と支援対象者の優先順位

1つ目は、自分と支援対象者のどちらを大切にするのかという優先順位です。

ひきこもり支援の場合なら、
自分とひきこもり当事者の方のどちらを大切にするのかということです。

自己犠牲的に、
自分より支援対象者を大切にしなければいけないということではありませんが、
少なくとも、同じぐらいは大切にする必要があると思います。

というと、そんなの当たり前のことだと思われるかもしれませんが、
案外、そうなっていないケースが多いです。

拉致したり海に放り込んだりするのは極端なケースだと思います。

しかし、本当にひきこもり当事者の人生を大切に考えているでしょうか?

より深刻な状況の人を助ける優先順位

もう1つは、より深刻な状況の人を助けるという優先順位です。

これも、聞けば当たり前のことと思うかもしれませんが、
実は、そうなっていないのが現状です。

100万人とも言われるひきこもりの方達。
ひきこもりの長期化問題。
年間3万人もの自殺者。


本当は助けが必要だったけれど誰も助けなかった人達です。

どうしてこうなってしまったのでしょうか?

ひきこもり支援の問題点

全部一緒くたになっている

まず、ひきこもりというラベルで全部一緒くたになっていることが問題だと思います。

ひきこもりの方を見ていると、一人一人状況が全然違います。
人生観も全然違います。

そうであれば、支援のあり方も一人一人違ってくるはずです。

外に引っ張り出すことが前提になっている

外に引っ張り出すことが前提になっています。
そして、企業に勤務させることがゴールだと考えていませんか?


それも一つの道かもしれませんが、
それだけが道ではないはずです。

時代は変化しています。
他の方法は考えられないでしょうか?

モラルが欠如しやすい構造の企業

私も、いくつかの企業に勤めたことがあります。
もちろん素晴らしい方もいましたし、良かったことも沢山ありました。

しかし、あえて言うなら、
企業はモラルが欠如しやすい構造になっていると思います。


そもそも目的が営利で、
いろいろなストレスもありますし、
内部では競争だったり権力争いだったり、足の引っ張り合いが起こっていたりします。

仕事がいかに忙しくても大変でも構わないけど、
「こんなモラルの欠如には耐えられない」と思ったことは何度もありました。

もしかしたら、ひきこもりの方は仕事や勉強が嫌なのではなく、
モラルの欠如が嫌なのかもしれませんね。


そういう方は結構いるのではないかと思っています。

おいしい支援に流れてしまう

支援する立場の人達が、
おいしい支援、楽な支援、楽しい支援に流れてしまうということです。


例えば、儲かるとか補助金が貰えるとかですよね。

それが悪いということではなくて、仕方がない部分もあると思います。

だけど一方で、沢山の誰も助けない人達生み出してしまった。
これは政策ミスだと思います。

精神医療について

ここで、私が受けた支援。
精神医療について触れておきます。

最近では少し改善されているようにも思いますが、
当時は2分ぐらい話して薬を出すというスタイルでした。

「こういう状況で・・・」
「そうですか。では薬を出しておきます。薬を飲めば楽になります」

数週間後。
「全然効きません。こんな副作用が出て・・・」
「副作用のない薬はありません。」
「薬以外の方法はありませんか?」
「うちでは薬を出すことしかできません」

さらに数週間後。
「やはり副作用が・・・」
「薬を飲まないとあなたの人生に不利益になりますよ!」

まぁ私は医者ではないので詳しくはわかりませんし、
合う人合わない人いるのかもしれませんが、
私が体験したのはこういうことでした。


楽になると嘘をつき、脅しをかけ、
しかし効果はなく、そして責任は取らなかった。

過度の自己責任論

そして、おいしい支援、わかりやすい支援に当てはまらない人達は、
「自己責任」の一言で切り捨てられていきます。


しかし、例えば親の虐待を受けた人に何の責任があるというのでしょうか?
どれほどのハンデなのか、あまりに軽く見積もりすぎていませんか?

人間の幸せとは、
ハンデを努力で克服することではなく、
フェアなスタートラインに立てることだと、私は思います。

マウントをとりたがる

最後に、これは支援者はもちろん、
みんなで気をつけなければいけないことだと思います。


マウントをとりたがることです。

こんな世の中で、いろいろストレスが溜まっているのだと思いますが、
こういう不毛なことは、もうやめませんか。

みんなでやめていきませんか。
私も気をつけますね。

まとめ

今回は、ひきこもり支援の問題点について考えてみました。

これが正しいということではなく、
あくまで私の意見にすぎません。


いろんな意見があって良いと思います。

そして次は、
「じゃあどうすれば良いのか」ということを考えてみたいと思います。

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