カウンセリングルームの機械
数年前の夏のことです。
当時、私は月に1、2回ぐらい通院して、カウンセリングを受けていたのですが、
カウンセリングルームに見慣れない機械が並んでいました。
「この機械はなんですか?」
「なんだろう。今朝来たらあったんだけど」
カウンセラーさんも何か判らなかったのですが、
どうやら扇風機のようです。
でも、普通の扇風機ではなくて、水が入っているんですよ。
(その時は、空気を水に吹き付けることで埃が水に吸着して、
空気清浄機的な効果を狙っているのかなと思ったのですが、
そうではなくて、空気を冷やすことが目的の機能のようです)
で、その隣に大きな空気清浄機。
そのさらに隣にあるのは、たぶん加湿器かアロマの機械。
小さなカウンセリングルームに3つも機械が並んでいて、
少し壊れた机も、新しいのに取り換えられていました。
前の大きな机は、院長と一緒に運んで破棄したとのこと。
「それにしても、従業員のために、
これだけ設備を入れてくれるということは、
院長は従業員を大切にする人なのかもしれませんね。
院長の良いところだね。
そういえば、前の給与未払いの時は、珍しく怒っていましたよ」
「うん。彼はそういうの絶対ないから」
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給与未払いと院長の怒り
実は、私の以前の会社で給与未払いが続いていて、
通院の時に何気なく、
「今、こういうことで困っていて・・・」と話したら、
珍しくというか、
長年通院した限りでは、はじめて怒っていました。
びっくりしましたね。
その後、通院の度に、どうなったか聞かれ、
労働基準監督署に相談に行った方が良いと強く推され、
ついに「わかりました」と答えました。
それで労働基準監督署に相談に行ったのですが、
これが功を奏したようで、その後無事に支払われました。
正直、これは本当に助かりました。
私は、ほぼ100%諦めていたんですけどね。
人を大切にするんだという覚悟
ただ思ったのは、
この院長の怒りから、すごく覚悟のようなものを感じました。
人を大切にするんだという覚悟。
普段から、大きなプレッシャーの中、
その覚悟を強く持って経営しているから、
あのように怒りとして出たのでしょう。
そして、この覚悟が、会社を経営するにあたって、
これは従業員に対してだけではなく顧客に対しても、
それだけでなく、教育や家族間でも言えることですが、
一番大切な資質のような気がします。
人を大切するんだ。守り抜くんだという覚悟。
責任を全うするんだという覚悟。
これを欠いてしまうと、ブラック企業になったり、
ブラック福祉になったり、毒親になったりするのかもしれませんね。
だけど、残念ながら今の日本で、
そのような覚悟を持っている人は、案外少ないのかもしれません。
まとめ
社会貢献サークル&ネットワークは、
ただの小さなサークルにすぎませんが、
「そういう覚悟を欠いていないか?」
ときどき、自分に問いかけてみたいと思います。
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