さて、今日は。
「人生学校虎の巻(美輪 明宏:著)」
について、書いてみたいと思います。
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有名な美輪明宏さんの本です。
美輪 明宏(みわ あきひろ、1935年〈昭和10年〉5月15日[1] – )は、日本の男性歌手。また俳優・演出家・タレント・声優・コメンテーター・ナレーターとしても活動している。
ウィキペディア(Wikipedia)
この本は人生相談の本で、
「過食がやめられない」「きれいになりたい」「嫁と仲良くしたい」など、
様々な相談に、美輪さんが回答していくという形式になっています。
36件の相談が寄せられているのですが、
その中に「引きこもりをやめたい」というのがあります。

相談内容
引きこもりをやめたい
それでは、まずは相談内容を見ていきましょう。
広島県の、K美さん(27歳)の相談です。
わたしは、もう十年以上も引きこもりをしています。引きこもっているけれど、ほんとうは社会に出たいという気持ちでいっぱいです。でも、その一歩が踏み出せません。人が怖いのです。自分に自信がないのです。
人生学校虎の巻
K美さんは「本当は社会に出たい気持ちで一杯」で、
でも「自分に自信が持てない」というタイプの、ひきこもり当事者のようです。
わたしは持病の発作をもっています。発作が起これば、体じゅうがけいれんし、白目をむいて倒れてしまいます。発作を起こすさまは、まわりから見れば異様な光景です。「キモチ悪い」。そんな理由で小学三年生のころからいじめられるようになりました。
人生学校虎の巻
いわゆる病気、それも本人にはどうしようもないことで、
いじめにあってしまう・・・。
それが、ひきこもりのきっかけになってしまったようですね。

教師は助けるどころか。わたしが高校を卒業できるか賭けをしようと言う始末。わたしはそんな学校生活が嫌になって自殺を図りました。でも未遂に終わってしまいました。
人生学校虎の巻
こういう時に、
教師であったり福祉関連の人であったり、いわゆる支援者、
本当は助けなければいけないはずの立場の人が異常な言動をする。
そして、逆に当事者を追い詰め、
とどめを刺してしまうというのは、
私の経験からも、本当に「あるある」だと思います。
病気のことをだれも理解してくれないから、友達ができても去っていくんじゃないかと不安になり、外に出る夢も希望もなくなってしまうのです。美輪さん、どうかアドバイスをお願いします。
人生学校虎の巻
さて、この相談に美輪さんはどう回答したのでしょうか?
美輪さんの回答
家にいる時間を有効に
まず、なにはともあれ、精神的なことより、もっと現実的に病気を治すことから考えたほうがよろしいでしょう。現代医学で治せるのかどうか、徹底してそこから始めることですね。
人生学校虎の巻
まず、病気が治せるかどうか。
病院も一か所ではなく、信頼できるところをよく探すようにアドバイスされています。
ただ、健康になったときには、社会人としてのズレが生じていますから、いまのうちに知識や教養を身につけておくことがたいせつです。
人生学校虎の巻
その上で、家にいる時間を有効に使って、
知識や教養を身につけておくのが大切とのことです。
いまのうちに、あらゆる教養を身につけておけば、これから世の中どこへ出て行っても尊敬されます。そしてなにより、自分が好きになれますし、自信がもてるから堂々とした存在感を手に入れることができるのです。
人生学校虎の巻
さまざまな本を読んだり、美術や音楽などを学ぶのも良いらしいです。
そうすると尊敬されるようになるし、自分のことが好きになれる。
努力して知識と教養を手に入れ、人を論破することができるくらいになれば、堂々としていられるものです。
人生学校虎の巻
人を論破できるぐらいになれば、堂々としていられる。

教養と知性で自信を
手に職をつけてみたり、和裁、洋裁ができるようにしてみたり、資格を取ってみたり・・・。資格のお免状が何枚か並んでいるのを見るたびに自信も出てくるはずです。そうすると、いま、街を大いばりで歩いている女性がみんな自分より劣って見えてきます。あなたになにができるの?って、言えるようになりますよ。
人生学校虎の巻
いろんなことを身につけたり、
資格の免状が並んでいるのを見ると自信が出てくる。
そうすると、中身がないのに威張っている人間が劣って見えてくるということなんですね。
病気だからといって、コンプレックスをもつ必要はありません。まずは、病気をできるだけ治療すること。そして同時に、知識を増やし、自分に自信をつけることから、始めてみましょう。
人生学校虎の巻
病気だからと言ってコンプレックスを持つ必要はなく、
ひきこもりの時間を利用して、知識と教養を身につけると良い。
そうすれば自信が持てる。
中身がない人間を論破できる。
「あなたになにができるの?」って言えるようになる。
そんな感じの、美輪さんのアドバイスでした。

まとめ
実は、この本を読んだのは、かなり昔で、
私が資格マニアになるきっかけとなった本と言えるかもしれません。
それから、沢山の資格を取って、
いろいろなスキルを身につけて・・・。
それで自信がついたかと言えば「どうかな?」という感じですね。
ひきこもりも、残念ながら完全には克服できず、
半分ぐらい残ってしまいました。
まぁ、まだまだ足りないということかもしれないし、
ひきこもりと言っても、今回の相談者さんとは、
また事情が違うということかもしれません。
それでも、資格の免状を床一杯に並べてみると、
私も、あの状況下でも、それなりに頑張ってきたんだと思えるし、
少しずつでも、前に進んできたんだなと。
私のひきこもり期間も無駄ではなかっと、少しぐらいは、思えないこともないです。
