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ひきこもり支援の重要性

ひきこもり支援って凄く重要だと思っています。

確かに問題は山積みです。
歴史が浅く成熟していない感があり、
一部、悪質な業者も目立ちます。

しかし、おそらく多くの人にとって、
ひきこもり状態から自力で抜け出すのは、

とても難しいことではないでしょうか?

なので、何らかのひきこもり支援の利用を考えるのは、

一つの選択肢になると思われます。

そして、様々なひきこもり支援がありますが、
その中で、どんな支援に出会えるか。

これが、良くも悪くも、人生を変えるターニングポイントになると思います。

危ない支援者の見分け方

では、どんなひきこもり支援が良いのかと言うと、
これが、なかなか難しいです。

実は私も分からないというか、ほぼ巡り合えなかったので、
良い支援があるなら教えてほしいぐらいです。

ただ経験上、逆に、
これだけは気をつけた方が良いというパターンはあります。

あくまで個人の経験からの目安ですが、
その危ないパターンを、今日は見ていきましょう。

具体的な事例

それは、以下の3つの条件を、
1つ2つではなく「全て満たす」パターンです。

  1. 有料サービスを提供する支援者
  2. 寄付金や補助金を受け取っている
  3. (WEBやSNSなどで)話題や写真の中心が自分

「3」について補足すると、
その人の興味関心が、潜在的にどこに向いているのかを見ます。


意識が「支援している相手の幸せ」に向いているのか、
「社会を良くすること」に向いているのか、
それとも「自分」に向いているのか。

自分に向いていて、
「自分が大切」「自分が楽しく」「自分の利益」「自分凄い」「自分自分自分・・・」
となっているのは、
一般ならOKであっても「支援者としては」危険なパターンだと思います。



具体的な事例を見ていきましょう。

ただし、特定した批判にならないように、
いくつかの事例をミックスして、少しぼかしていきます。
(そのようなことが出来るぐらい、
このパターンが非常に多いということでもあります)

クラウドファンディングサービスで寄付を募る

ある支援団体が、クラウドファンディングサービスで、
寄付を募っていました。


なんでも、自社のWEBサイトを作る費用にするとのこと。
(なぜWEBサイトを作るのに寄付金を募るのか、
この時点で、意味が分かりませんでした)

ただ、その団体によれば、
そのWEBサイトを作ることが社会貢献になるということでした。

また、そのWEBサイトは、
将来、FacebookだったかAmazonだったか、
それくらいの規模のサービスになるであろうとも書かれていました。


ちょっと脱線しますが、
このタイプの特徴として、
非常に大きなことを言ってしまうというか、
実力を「盛って」しまう、というのがあります。

他の事例では、
「世界を救う」
「なんでもできる」
「神と会話できる」

などがありました。

クラウドファンディング成功記念パーティー

その団体は、見事に寄付金の調達に成功しました。

よほど嬉しかったのか、
「クラウドファンディング成功記念パーティー」をやると告知し、
後日、その様子をSNSにあげていました。

もちろん、支援者も遊んだりパーティーをやっても良いと思います。
全然構わないと思います。

しかし、アマチュアではないプロの支援者が、
社会貢献のためにと寄付を募る一方でパーティーをやって、
しかも、それをWEBにあげるとなると、
ちょっと違うのではないかと思うのは私だけでしょうか?


先日書いた、
患者さんの気持ちを考えて、
職場で笑わないことを徹底していた看護師さんと比べると、
「差」が際立ちます。

しかし、このタイプに非常に多いパターンです。

他の事例では、
ある支援者(有料サービス提供&寄付金常時募集)が、
各地を旅行し、遊んだり外食したりお土産を買ったりする様子を、
長年、WEBサイトにアップし続けていました。

ここで興味深いのは、この方によれば、
「苦しんでいる人達のためにやっている」

「辛い状況にある人達が、これを見ることで癒される」
とのことす。

重い病気で外出もできない人や、
貧困で明日食べるのに困っている人も、
そういうのを見ることで、
「元気をもらいました!」となって、
癒されて救われるということらしいです。

もしかしたら、この御方は本気でそう思っているのかもしれません。

肝心のプロジェクトは頓挫

さて、クラウドファンディングのWEBサイト制作の事例に戻りますが、
結局、出来たWEBサイトは、
素人がWordPressを少し弄ったぐらいの酷い完成度で、
その後アクセスできなくなり、
やがてSNSも消えてしまいました。

今ではどうなっているのか不明ですが、
私が知らない所で、
密かにFacebookのような規模の、
社会貢献サービスが誕生していることを祈るばかりです。

まとめ

それだったら、
寄付金なり補助金を、苦しんでいる人達に直接渡した方が、
よほど社会貢献になったよねと、私も思います。


ちょっと頭に来ている理由も、
お分かりいただけたのではいかと思います。


残念ながら、このタイプの支援者には、
何か言ったところで、届くことはありません。


100%絶対に届きません。

もしかしたら、これが、
サイコパスとかメサイアコンプレックスと言われるものかもしれません。


しかし重要なのは、
このタイプの支援者をどうにかすることよりも、
ひきこもり当事者が、
これ以上、被害を受けないようにすることだと思います。


凄く実力を盛っているので、
「凄い人なのかもしれない」と思ってしまうんですよね。

お金を払ったり、
貴重な時間を無駄にしてから、
「騙された・・・」とならないように、
くれぐれも気をつけてください。



今日の話は、
かなり、書こうか迷った内容でした。

しかし、被害防止のためにも、
誰かが書かなければいけないと思ったので、
私が見てきた現場について、書くことにしました。


せっかく、ひきこもり支援をテーマにブログを立ち上げたのに、
こんな話をしなければいけないのは残念です。

これから全体として、
どんどん支援も進化して、どんどん質が高まり、
もう二度と、誰もこんな内容を、
書く必要がなくなれば良いのにと思いました。

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