福祉と看護の境界線

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福祉と看護の境界線

福祉と看護って、似ていると思いませんか?

個人的には、看護の方が医療的な言葉で、
直接人命がかかっていて、
より「厳しさ」があるというイメージでした。


しかし最近は、
ひきこもり支援も人命がかかっている状況だと言えます。

以前書いたように、
数十万人、数百万人という人の命がかかってる可能性があり、
その中には病気の人も多数含まれると思います。

現在では、ひきこもり支援の方が、
「より人命がかかっている」と言っても、過言ではないのかもしれません。

福祉と看護の境界線は、
なくなりつつあるように思います。

看護の世界から学ぶこと

境界線はなくなりつつあるようですが、
どちらかというと、私は看護寄りの考えなのか、
福祉の人の話より、看護の人の話にピンと来ることが多いです。


例えば、ナイチンゲールは有名ですよね。

子供の頃は「看護師さん?」ぐらいの認識しかなかったのですが、
今、改めて見ると、凄く良いことを言っていると思うし
大変勉強になります。

ぜひ、ナイチンゲールの名言を見てほしいです。
皆さんは、どう思いますか?

子を失う親のような気持ちで、患者に接することのできない、そのような共感性のない人がいるとしたら、今すぐこの場から去りなさい。

名言+Quotes

天使とは、美しい花をまき散らす者ではなく、苦悩する者のために戦う者である。

名言+Quotes

私たちは、自分が誉められるためにではなく、私たちが選んだこの仕事に名誉をもたらし、それを前進させるために、心を打ち込んで事を成し遂げていこうではありませんか。

名言+Quotes

笑わないで

そういえば、看護師さんといえば、
一つ思い出すことがあります。

私は以前、病院で事務の仕事をやっていたことがあります。
(在宅勤務の普及前は、大変苦労していました)

そこに、ある事務員さんがいました。

その方は、とても仕事が出来て、
また、時々面白いことを言って、
人を笑わせてくれることがありました。

ある日のこと・・・。

その事務員さんが、事務室でちょっと面白いことを言った時に、
事務室の前の廊下に、一人の看護師さんが通りがかりました。

そして、看護師さんは一言。

「笑わないで!」


事務員さんは無言で頷きました。

私はその様子を見ていて、
既に患者さんはいない時間帯だったし、
「言うほどのことかな?」と、
正直思いました。



でも、今は思う。
この看護師さん、立派だったなと。


別に、その事務員さんが悪いわけではないと思うし、
事務員さんも(私もですが)患者さんのいる時間帯や、
特に、ご家族が亡くなられた方の手続きをする時は非常に気を使っていました。

しかし、この看護師さんは、
少なくとも職場では、
常日頃から、患者さんの気持ちに寄り添っていた。


常に、患者さんの気持ちに向き合っていた。

本物のプロとは、こういう方のことを言うのかもしれないと思いました。

ひきこもり支援と看護の歴史

ひきこもり支援の場合、
ここまで徹底することが必要なのかは、意見が分かれるところだと思います。

もちろん、辛い気持ちに寄り添うことは大切ですが、
少しボジティブ面もあっても良いのかもしれません。

私は過去の辛かった経験と、
ポジティブな面と、両方を出すようにしています。

単純に、そうしないと一緒に沈んでしまいそうだからというのもあります。


様々な考え方はあると思いますが、
福祉の中でも、ひきこもり支援は、
まだ歴史が浅く、成熟していないように見えます。


人命がかかった真剣な現場で、
長い歴史の中で培われた、看護から学べることは多いはずです。


しかし、ひきこもり支援も、
モラルがない人が、必要以上に無駄に目立ってしまいがちですが、
その一方、目立たない所に、

苦しんでいる人の心に真摯に向き合って、
静かに仕事をしている人が、きっと存在するのだろうと思います。

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