こんにちは、ちばっしーです。
今日は「氷山の一角」というテーマで、お話したいと思います。
不正会計問題
最近、ある社会貢献団体の不正会計問題が話題になっていますね。
僕は、この団体のことはよく知らないので、
コメントは差し控えるけれども、
ただ思ったことは、実際に言われているような不正があったとしても、
「氷山の一角」だな、ということです。

衝撃的な数字
一例として、衝撃的な数字を紹介します。
障がい者の方の賃金の状況です。
事業所で雇用されている者の賃金の平均月額は、常用労働者全体の26.1万円に対して身体障害者の賃金の平均月額は25.4万円と若干低いが、知的障害者は11.8万円、精神障害者は12.9万円とかなり低い水準となっている。就労継続支援A型事業所の利用者の賃金の平均月額は7.2万円となっており、就労継続支援B型事業所の利用者の工賃の平均月額は1.4万円となっている。
内閣府
知的障害、精神障害の方の賃金は、一般の半分以下。
A型やB型といわれる支援施設の賃金は、さらに際立って低くなっています。
初任給ではなく、
その道何十年の熟練者を含めての平均です。
まともに生活できる水準ではないので、
この賃金の低さが、あらゆる選択肢を奪っているといえます。

障がい者の能力は高い
ここで念のため強調したいのは、
「障がい者の方の能力は高い」ということです。
もちろん個人差はありますが、
ハンデの部分以外は健常者と変わらないという方も多いです。
むしろ、ハンデをバネに凄まじい努力をする方もいますし、
ホーキングのように天才的な能力を発揮する方もいます。
最近では、テレワークなどの環境整備で能力を発揮する方もいます。
また、僕はB型でボランティアをしたことがあるのですが、
真面目にテキパキと仕事をこなす姿に、本当に驚かされました。
人は、何かを制限されることで、
その分、他の何かが伸びることがあるようです。
そういう意味では、みんな天才的な能力を持っているといえます。
少なくとも、潜在的には・・・。
支援の成功確率は?
しかし、誰もが能力を発揮できているわけではなく、
潜在能力は高くても「顕在化されていない」というケースも少なくないと思います。
そういう人達のために「支援」がある。
潜在能力を顕在化できるように・・・。
なるほど、確かに必要なことかもしれません。
価値ある仕事だと思います。
ちなみに、支援の成功確率は何%ぐらいでしょうか?
80%でしょうか?
60%でしょうか?
何割かは成功して、
ハンデを埋める術を持って、社会に出てキャリアをスタートし、
例え、最初は最低賃金だったとしても、
何年も頑張って、やがては報われて幸せな人生を歩むのでしょうか?
しかし、上記の生活できるとは思えない賃金を見る限り、
全く、そうはなっていないようです・・・。
どうして、莫大な税金や寄付金を投入して、
沢山の支援団体、プロの支援者達が、何年、何十年活動しても、
障がい者の方の生活は苦しいままなのでしょうか?
「支援者」は、楽しく豊かな生活をしているようですが。
というか、支援以前に元々高い能力をお持ちの方が沢山いるのだから、
成功確率が0%だったとしても、このような数字になるのはおかしいと思います。
寄付金や補助金のゆくえ
つまり、数字と状況から読み取る限りでは、
こういうことだと思います。
①支援のための寄付金や補助金は、
結局、障がい者の方の人生を豊かにすることはなく、
支援者の懐に入った。
②支援者や企業は、
障がい者の方の能力や貢献に関わらず差別し、
搾取している。
ひきこもり支援や、その他の問題も「概ね同じ構造」だと思います。

例外もある
もちろん全部がそうだというのではなくて、例外もあります。
ちゃんとした支援者や支援団体だって存在すると思いますので、
それも念のため、補足しておきたいと思います。
例えば、ボランティアで活動されている方とか・・・。
ボランティアじゃなくても、
「支援者の自分だけが豊かな生活をしようとは思わない」
「だから、障がい者の方と同じ賃金で働いている」
そんな方もいるかと思います。
そういう方は本物の支援者だと思いますし、僕はリスペクトします。
差別をやめよう
今日は「氷山の一角」というテーマでお話しました。
今回の問題をきっかけに、
いろいろなことが、根本的に見直されることを期待します。
そうなったら、もう僕なんかの出る幕ではないでしょう。
支援者がまずやるべきことは、差別や偏見と戦うことだと思います。
「障がい者の賃金なんてこんなもんでいいでしょ?(私達は違うけどね)」
ではなく、
「私はプロの支援者だ。だから、命にかえてもこのような差別は許さない!!」
と、叫び続けるべきだと思う。
