成人発達理論

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成人発達理論のサムネメンタル

成人発達理論について書きます。

参考文献は、
「組織も人も変わることができる!
なぜ部下とうまくいかないのか 「自他変革」の発達心理学(著:加藤洋平)」です。

組織も人も変わることができる! なぜ部下とうまくいかないのか 「自他変革」の発達心理学

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会社の人事の本ですか?
ひきこもりと関係なさそう。
なんだか難しそう。

と、思われるかもしれませんが、
そんなことはないです。

この本は、部下との関係で悩む課長が、
ワインバーで人財コンサルタントと出合うところから話が進んでいきます。

そこで成人発達理論というのを教わっていくのですが、
小説風のストーリーで、とても読みやすいです。


そして、この成人発達理論を知っておくと、
人間関係の悩みやストレスを減らせる可能性があるので、
今日はご紹介します。

成人発達理論

最新の発達心理学が示す人間の成長とは、単なる知識やスキルの獲得ではないのです。それよりもむしろ、成人発達理論では、「人間は、知識やスキルを獲得することだけではなく、質的な成長を継続的に実現しうる」という認識を持っています。

本書の話題はロバート・キーガンの発達理論を中心に、部下と組織を率いるリーダーとしての「器」や「人間力」と呼ばれるものがどのように成長を遂げていくのか、またどうすればより成長することができるのかをを取り上げています。

つまり、人間は成人したら成長が終わるのではなく、
生涯に渡って成長するということです。


そして、その成長を、
以下の5つの段階に分類しています。

5つの発達段階

発達段階1 具体的思考段階

発達段階1は「具体的思考段階」と呼ばれます。この段階は、言葉を獲得したての子供に見られるものです。そのため、すべての成人は、基本的にこの段階を超えていると言えます。

発達段階1は、子供に見られる段階です。

発達段階2 道具主義的段階(利己的段階)

一言でこの段階を表現すると、「極めて自分中心的な認識の枠組みを持っている」と言えます。
この段階は、自分の関心事項や欲求を満たすことに焦点が当てられており、他者の感情や思考を理解することが難しいです。自らの関心事項や欲求を満たすために、他者を道具のようにみなすという意味から「道具主義的段階」と形容されます。

発達段階2は、自分を大切にする段階です。
成人人口の約10%に見られます。

人の気持ちを理解することがまだ難しいです。
人を道具のように使います。

「相手はどんな気持ちだと思う?」
「○○さんは、どんな意図で君にこの仕事を頼んでいると思う?」
というような、自分中心の視点から、
1歩離れた視点をとってもらえるような問いを投げかけると良いそうです。


次の段階への成長を促すことができます。

発達段階3 他者依存的段階(慣習的段階)

「組織や集団に従属し、他者に依存する形で意思決定をする」という特徴があります。
この段階は、自らの意思決定基準を持っておらず、「会社の決まりではこうなっているから」「上司がこう言ったから」という言葉を多用する傾向があります。

他者に依存する段階で、
成人人口の約70%に見られます。


上司には従順だが、意見を言わないという段階です。

「あなたはどう感じているの?」という問いを投げかけたり、
自分の考えを言語化する習慣を持ってもらえると良いらしいです。

発達段階4 自己主導段階

この段階では、ようやく自分なりの価値観や意思決定基準を設けることができ、自律的に行動できるようになります。段階3では、行動基準が周りの存在によって築き上げられていたのに対し、段階4では、自ら行動基準を構築できるようになります。

成人人口の約20%に見られます。
自己成長に強い関心があったり、自分の意見を明確に主張するという特徴があります。


一見、発達段階2と似ていますが、
利己的な主張ではなく、心の内側にあるより高度な規範に基づいています。

他者の考えにも敬意を表することができますが、
自分の価値体系に縛られてしまうという限界も持っています。

発達段階5 自己変容・相互発達段階

この段階では、自分の価値観や意見にとらわれることなく、多様な価値観・意見などを汲み取りながら的確に意思決定ができるという特徴があります。

この段階に到達しているのは、
成人人口の1%未満です。


他者の成長に意識のベクトルが向かい、
部下を育てるのに適した段階です。

補足

なお、必ずしも発達段階が高いほど良いということではなく、
それぞれの段階に固有の価値があります。


また、人間の成長には時間がかかるので、
無理に発達・成長を促すのも良くないそうです。

発達段階を推測して対応する

成人発達理論を知っておくと、
人間関係の問題に直面した時に、少し違った見方ができます。


例えば、会社でモラハラにあった時に、
「なんでそんなにモラルが欠如しているんだ。冗談じゃないよ」
と失望して、ばっさり切ってしまう。

実は私も、何度かやってしまったことありますが・・・(笑)

しかし、そうではなく、多分この人はこの発達段階だから、
こういう対応をしようと考えるのも一つの手です。


毒親の問題なども、
例えば、母が発達段階2で、父がそれに従属している発達段階3だと思われる場合。

母には、
「そのようなことをされて、私はどんな気持ちだと思いますか?」
「自分が同じことをされたらどう思いますか?」

と対応する。

一方、父には、
「あなたはどう感じているのですか?」
「あなたの意見はどうなのですか?」
と対応するといった具合です。

まとめ

今日は成人発達理論について紹介しました。
人は生涯に渡って成長します。

どんな人も成長の途中で、
どんな立派な人にも、子供の時も赤ちゃんの時もありました。

ひきこもりの方の苦しみって、
人間関係のウエイトが結構大きいと思うんですよね。


成人発達理論で、
密かに一人一人分析し、対応策を考えて、
少しでも人間関係のストレスを減らせると良いですね。

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